看護師①『はい、こちらが、●●さんのコンタクトレンズです。右用と左洋が別々になってるので注意してくださいね』
確かに、用意された左右のコンタクトはパッケージからして違う。
看護師①『じゃぁ、コンタクトを実際にしてみる前に、手を洗って自分の目玉を触ってみましょう』
・・・・は?
看護師①『手はそちらの洗面台を使ってくださいね。石鹸で指の間まできれいにして下さい。手は、そこのティッシュでふいてください』
・・・・・・・・・メダマヲサワル・・?
看護師①『ここからが本番です。』
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ナンノ?
言われるがままに手を洗う俺。
看護師①『じゃ、こっちに座って』
鏡の前に促される俺。
看護師①『コンタクトをする前にまずは、こうして指で自分の目を開いて・・・・・・・・・・・・自分でメダマヲ触ってみてください。』
俺『目玉を、指で触るんですか・・・・?』
看護師『そうです、コンタクトは目にとって異物です。だからその前に、自分の指で目に触って、慣れてからコンタクトを入れます』
・・・・マジデ
看護師『大丈夫です。みなさん最初は抵抗がありますがみなさんできます。』
・・・・・・・・・・・ソリャ、フカノウデハナイダロウケド、マジデ。
看護師②『大丈夫です、●●さん頑張りましょう!』
退屈なのかさっき俺に話しかけてきた看護師②が俺にエールを送る。
傍からみて俺は相当ドン引きしていたのだろう、えらく看護師②はまじめだ。
・・・・マジデ自分ノ指デ目玉ニサワルノ・・・。
看護師②が謎のガッツポーズを俺に示してくる・・・。
看護師①が早くしろと言わんばかりに俺の背中をたたく・・・。
・・・・・・・・カエッテイイカナ・・・。コンタクトノマエニユビカ・・・。
躊躇していた俺を見て看護師①が手本を見せる。
看護師①『こうよ、こう!●●さん!こうするの!』
えらく力説してくるのはさておいて、かなりの近距離で俺に示してくる。
自分の瞼をひん剥いて、目玉を指で示しながら・・・。
小学校の時、教科書を忘れて隣の人に机を寄せて見せてもらったことがあったが、あの時よりも接近している。
しかも、今回は自分の母親よりも恐らく年配者だ・・・。
簡単に言うと、超至近距離でオババが自分の目をひんむいて指で示している。
ひん剥いた下まぶたの中からさっきは気づかなかったホクロがでてきた。
心なしか、鼻の穴も30%増しで大きくなってる気がする。
徐々に接近してくる・・・。
仕事で初めて、女性の全裸を見たのが、3年前の22歳の時だったと思う。
直前までそのことはまったく気にしていなかったのだが、いざ実物を見たら気恥ずかしくて直視できなかったのを覚えている。
気恥ずかしかった一方で、鮮明に覚えているのが、全裸ってのが恐ろしく不気味だったということだ。
別にモデルの人がギネス記録に挑戦しているファットマンだったわけでも、日夜悪と戦うゼブラウーマンだったわけでも、脳みそを家の冷蔵庫に忘れてきた不思議さんだったわけでもない。
えらくプロポーションのいい美人だったと思う。
・・・ただ、なんというか、非常に表現しにくいのだが、なんてゆーか・・・・カブトムシをひっくり返して裏側を見た時のような気分だった。
あるいは、小学校の時に顕微鏡で初めて見た葉っぱの裏側とか・・・あれ、人間の産毛みたいなのが葉っぱの裏と茎に生えてんのねー。びっくりした。
ほんと、びっくりしたよ。
初めて女性の全裸を見た時もこんな気分だった。
股間のジュニアがちょっと目を覚ましたようだったけど、それよりもなによりも引いてたね完全に。
なんつーか、見事に予想(?)を裏切られたというか、あるべきものがないというか、あってはいけないものがあるようーな感じ?
生身の人間っていうの?全裸の人間手って、その人を知っていても知らない人だったとしても、もはや別の生き物だよねー。
動物でも、植物でも、もはや通常言うところの人間でもない感じ。
宇宙人?
そんくらいびっくりしたねー。
その時の恐怖(?)というか、驚愕というか、未知との遭遇をまたしてしまいました。
怖いよー、目ん玉ひん剥いて接近してくる人。
・・・・・・・・・・・・・オレモコレヲヤルノカ・・・・・。
もはや我が人生一片の悔いなし。
死兆星が見えた気がするがなにかの間違いだ。
いろいろな覚悟と諦めを済ませて、いざ目を開いて自分の目玉を触ろうとする。
看護師②『■■さん、そろそろ・・・』
看護師①『そうね、そろそろ時間ね。すいません、●●さん、うち、今の時間はお昼休みなの、15時頃また来てもらえる?10分くらい前だったらもういると思うから。』
俺『はい』
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