眼科の扉を開けて左手の受付に向かう。
ボスッ、ボスッ、ボス。
俺『すいません、先ほどお電話した者ですが・・・』
受付の人『あぁ、初めてですよね?こちらにご記入をお願いします。』
おじいさん:【あぁ、あああぁ、いい痛い・・・、痛い】
俺『はい。』
ボスッ、ボスッ、ボス。
看護師①【嘘、おっしゃい。これくらいいつものことでしょ?】
ボスッ、ボスッ、ボス。
看護師①【・・・全然だめね。手こずらせちゃって。強情なのもいい加減にしてください。】
おじいさん【もう、勘弁してくれ・・・限界だ・・・】
看護師①【いいえ、今日は時間がかかりそうね。まだまだこれからよ。】
ボスッ、ボスッ、ボス。
用紙に記入が終わって待っている俺。
ボスッ、ボスッ、ボス。
おじいさんが下あごと額を危惧に固定されて目を見開かされている。
看護師が機械を挟んでおじいさんの正面で向かい合っている。
手元の機会を動かして何かを調節している。
よくみるとおじいさんはその看護師の動きにおびえている。
看護師が手元の機械を動かすと室内に、「ボスッ、ボスッ、ボス」という音が響き渡る。
その度におじいさんが小刻みに揺れている。
おじさんがチラチラとこちらをうかがってくる。涙目で。
その時、看護師が何かを捜査して、またあの音がする。
ボスッ
おじいさんがまた小刻みに揺れてくぐもった声を上げる。俺を見ながら。
看護師①【・・・これくらいにしましょう。まあ、だめってわけではないからね。何とかしましょう。】
おじいさんが、受付の人改め看護師②に連れてかれる。
看護師①【はい、次の人どうぞ。ああぁ、はいはい。さっき電話されてきた方ね?コンタクトレンズでしたね?コンタクトは初めてですか?】
俺『はい。』
看護師①『初めてか・・・はい、わかりました。誰だって最初はそうですからね。こちらで今日はいろいろ検査します。どうぞこちらへ。』
先ほどおじいさんが拷問されていた席に俺を進める。
椅子に座る俺。
看護師①『はい、じゃあ真正面を向いて、気球が見えると思いますがそれを見て下さい。すぐに終わりますよ。』
言われたとおりにする俺。
看護師①『はい、いきますよ。楽にしてくださいね。』
ボスッ、ボスッ、ボス。
俺の目にガス(?)が噴射される。
結構きつい・・・。
看護師①『はい、がんばって目を閉じてくださいね~』
ボスッ、ボスッ、ボス。
ボスッ、ボスッ、ボス。
ボスッ、ボスッ、ボス。
ボスッ、ボスッ、ボス。
看護師①『●●さん、頑張って目を閉じましょうね~』
ボスッ、ボスッ、ボス。
ボスッ、ボスッ、ボス。
ボスッ、ボスッ、ボス。
看護師①『はい、●●さん頑張って~』
俺の目にガスを連射で吹き付ける看護師①.
ボスッ、ボスッ、ボス。
ボスッ、ボスッ、ボス。
ボスッ、ボスッ、ボス。
マジで痛い・・・・。
さっきのおじいさんもこんなことをされていたのか・・・。
マジできつい・・・。
看護師①『はい、もう楽にしてくださって結構ですよ。じゃ、次はこちらへどぞ。』
奥の薄暗い部屋に案内する看護師①
・・・俺は何しにここに来たんだっけ?いや、なぜ俺はこんな目に合ってるんだ・・・?
医者『はい、●●さん。どうぞこちらに。』
椅子に座るよう言う医者。
医者『はい、じゃ、ここに顎を載せてください。』
・・・またあの拷問を・・・?
医者が、俺の正面にある顕微鏡のような機会をいじる。
ものすごい近距離で顕微鏡に備え付けられているペンライトのようなもので俺の目を照らす。
まぶしい・・・・・・・。
医者『●●さん、きれいな目をしてますね~いいですね。ほんときれい。』
・・・どうでもいい・・・まぶしい・・・痛い。
医者『はい、上見て~、下見て~、右見て~、左見て~。』
医者『はい、もう一回見て~』
医者『はい、じゃ次は反対側に目ね~』
ごめんなさい、もう帰っていいかな・・・。
医者『●●さん、今日はコンタクトレンズの検診ですよね?コンタクトレンズは初めてですか?』
俺『はい・・・』
もうなんだかどうでもよくなってきた・・・。タバコが吸いたい・・・。
医者『いままで一度も、コンタクトは使ったことがありませんか?一度も、・・・遊びとかでもありませんか?』
俺『ないです。初めてです。今までずっとメガネでした。』
医者『そうですか・・・初めてですか、本当に初めてなんですねぇ。わかりました。今日はいろいろ検査をして、あなたに合ったコンタクト用の処方箋を用意します。うちでも作れるんですけど、発注してから時間がかかるので、お急ぎでしたら近くのコンタクト屋さんで用意してもらうのがいいでしょう。そのほうが早く手に入ると思います。』
俺『わかりました。』
医者『●●さん、かなり近視ですから、コンタクトのほうが合ってると思いますよ。もちろん人によりますが、大抵、●●さんくらいの近視で、しかも乱視も少しある方ですと、コンタクトのほうがよく見えるようになると思います。』
カーテンの向こうをみる医者
医者『じゃ、いつもの検査お願いしま~す』
カーテンの向こうから拷問師じゃなくて看護師①が現れる。
看護師①『はい、じゃ●●さんそこの壁際に立って。』
銃殺を待つ人間はこんな気分だろうか。すげー不安。
看護師①『メガネを外して、これを右目にあててくださいね。』
メガネを外す俺、どうやら視力検査みたいだ。よかったこれなら何度もやったことがある。
反対の壁にかけてあった布(?)のようなモノを取り外す看護師。
そこからTV画面のようなものが現れる。
手慣れた様子で準備を進める看護師①
俺の近くまで戻ってきてリモコン(?)のようなモノを手にしながら俺に語りかける。
看護師①『じゃ、これからあの画面に、一部が欠けた円が映ります。どこが欠けているか答えてくださいね~学校とかでもお馴染みのやつよ。』
俺『はい。』
受付の人改め看護師②が小声で
看護師②『あの、■■さん・・・・』
看護師①は看護師②の声が聞こえなかったみたいだ。無反応だ。
手元のリモコンをいじりながら俺に語りかける
看護師①『はい、これは見えますか~?』
俺『見えません。』
ぼんやりと画面の中央に輪っかのようなものが映ってるような気がするが輪郭すらも殆ど見えない。
やっぱり裸眼だと殆ど何も見えないか・・・。
会社の健康診断で身長が5mm伸びてると聞いて嬉しかったが、視力は変化なしか・・・まぁ当然か、目にいいことなんて何もした心あたりもないし・・・。
手元のリモコンのようなものを弄りながら俺に尋ねる看護師①
看護師①『はい、これはどうですか~?』
俺『見えません。』
本当に何も見えない。
看護師②『あの、■■さん・・・』
看護師①『う~ん、これはどうですか?』
俺『見えません』
看護師①『じゃ、これはどうですか~?』
俺『見えません』
看護師①『・・・見えない・・・そっか、じゃこれは?』
俺『見えません』
看護師①『うううぅ~ん、これは?見えない?』
俺『全然、見えません』
看護師①『思ったよりも近視みたいね・・・これは?』
俺『見えません』
看護師①『・・・・これは?どう?』
俺『見えません・・・』
段々、俺も申し訳なくなってきて真剣にやってるが、さっぱり見えない。全然見えない。
看護師②『あの、・・・』
看護師①『え、なに▲▲さん?はい、●●さん、これはどうですか?』
俺『見えません』
看護師②『いや、それ・・・』
看護師①『見えませんか・・・。これはどうですか?これは見えるんじゃないかな~』
俺『見えません』
看護師②『それ、・・・■■さん、それ・・・・』
看護師①『・・・見えないか・・・ちょっと待ってね。』
『先生~!』
医者『はいはい、どうしました?』
奥のカーテンのからでてくる医者。
看護師②『いえ、先生なんでもありません。■■さん、それ、電源が入っていません』
次回に続く。
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